こんにちは!ライターエージェントの藤田です。
先日、制作会社様から、
「社内のコピーライターが書いた大学案内のコピーをチェックしてほしい」
という依頼を受けました。
「大学案内をやったことがないので、表現的なところを見てほしい」
とのことだったのですが、
結局、100ページを超える冊子のうち、
カリキュラムや学科紹介などの概要以外はすべて真っ赤っかにして
返すことになってしまいました。。。
大量の朱書きを入れたので、
「目を通すだけで嫌になるだろうな・・・」
なんて思っていると、そのコピーライターさんから、
「大変勉強になりました!
また取材から原稿を起こすコツやテクニックを教えてください!」
というメールがきたんです。
「コツやテクニックね〜」と改めて考えてみたので、
ここで共有させていただきいと思います。
まず、このコピーライターさんの場合、
主述がねじれていたり、
助詞の使い方や時系列がはちゃめちゃだったり、
文章のつながりが唐突だったり・・・と
挙げればキリがなかったのですが、
そのなかでも一番気になったのが、
取材時に“撮れ高”を意識できてないんじゃないか、ということです。
テレビの収録とかで、“撮れ高”ってよくいいますよね。
あれのことです。
書く文章量に対して、取材で聞く量は足りているか、ということ。
200文字と1000文字のコピーじゃ、もちろん聞く量は異なりますよね。
それを意識しているかどうか。この方は、できていないように見受けられました。
たとえばよくあるのが、学生に学校の魅力を聞いて、
2〜300文字程度のコピーに起こすという作業なのですが、
まず、「先生がいい」という回答だったとします。
もちろん、これじゃあ書けないですよね。
じゃあ、「どういいんですか?」と当然聞きます。
「授業がわかりやすいんです」
これでも全然ダメ。
ここから、
どうわかりやすいのか、なんでわかりやすいのか、どういうときにそう思うのか、
印象に残っているエピソードはあるか、先生はどんな人か(経歴とか)、
普段からコミュニケーションをとるのかとか・・・
「これだ!」と思うものが出てくるまで、質問しないとダメなんです。
もしこの話題でふくらみそうになかったら、
「先生がいい」というところに戻って、ほかにいいと思う理由をきいてみるとか。
もし先生でふくらみそうになかったら、
学校のいいところがほかにないか、聞いてみるとか。
取材はとにかく、根掘り葉掘り、です。
そうしてやっと、内容の濃い文章ができあがります。
たとえ、100文字でも、です。
少ない文字数だからこそ、かもしれません。
あとは、取材中にある程度の構成が頭に浮かんでいるか、ということもポイントです。
特に着地点が見つからないまま取材を終えると、
結局なにがいいたいのかわからない文章になってしまいます。
取材の経験がない方にとってはイメージしにくいかもしれませんが、
頭の片隅においておいていただければ、と思います。
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