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仕事がとれるライターと、そうでないライター

ライターの仕事と一口にいってもその種類はさまざまですが、

私にご依頼いただくお仕事の約8割は、取材・対談を含む執筆案件です。


企業の事業案内・採用案内や、大学や専門学校の学校案内などの紙媒体の案件が多く、

広告代理店や制作会社のみなさまと一緒にお仕事させていただくのですが、

担当者の方からよくこんなお話をお聞きします。


「いいライターがなかなか見つからないんだよね……」


これが、エージェントを立ち上げた理由の一つでもあるのですが、

世の中にはライターが溢れているのに、なぜ見つからないのか?


ありがたいお話ではあるのですが、

簡単には見つからないから、私のところにお仕事が集中するんだろうなと思っています。


引く手数多のライターと、そうでないライターの違いはなんなのか。


ライターは文章のプロなので、

正しい文法で、読みやすく、わかりやすい文章が書けて当然です。


ですが、それ以上に、

私のように取材ありの執筆依頼を受けるライターの場合は、

取材を安心して任せられるどうかも

クライアントが依頼したいかどうかにかかってくるんです。


そこで今回は、

取材を安心して任せられる“条件”というのを私なりに考えてみました。


①こぎれい

②コミュニケーション能力が高い

③愛想がいい

④親しみやすい


大きく分けると、こんな感じでしょうか。

私が担当者の立場であれば、このようなライターさんに任せたいと思います。


多くの場合、取材対象の方とは初対面です。

しかも、大企業の社長さんや大病院の院長さんなど権威のある方も多いため、

それなりの身なりで、それなりの話し方ができなければなりません。


一方で、大学や専門学校などの学校案内書を作成する際には、

若い学生のみなさんにも取材します。


取材慣れしていない学生さんたちが、心を開いてお話をしてくれるように、

明るく、親しみやすく接することができるかどうか。


私も含め、本来は人見知りであっても、その瞬間だけは演じなくてはなりません。


普段ではあり得ないような大げさな相槌もうちますし、

ちょっとしたことで大笑いもします。


さほど驚くような話じゃなくても、目を輝かせて「へー!すごいですね!!!」と。


取材を受ける人が、気持ちよく喋れるように場を盛り上げることも、

ライターの仕事の一つです。


もちろんこれは、取材だけの話ではありません。

打ち合わせの時も同じ。

クライアントのお話を、どれだけ興味深く、自分ごととして捉えながら聞けるかどうか。

その姿勢は、必ず先方に伝わります。


人は、自分に興味を持ってくれる人のことを好きになるもの。


私はいつも、この大前提を心に留めて、お仕事させていただいています。

 

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